磯野マグロ

来るの磯野マグロのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
4.3
最初と最後ではぜんぜん違う話になっとって楽しい。こいつが主人公だろ、と思ってたやつが、どんどんクソ野郎の本性を現して死んでいく。最後の大仕掛けはぶち上がるには上がるけど、琴子さんの押しの強さにはもうなにがなにやら(笑)。
童夢とシンゴジラとコクソンと毛虫をぶつ切りにして炒めて卵でくるんでケチャップ大量にぶっかけたような話だから、長くなるわけだよね。あ、そうそう変な劇判も楽しい。
ユタのおばあたちの「ばけものたいじー」とか、新幹線の中の神官(僧侶?)ジジイたちが「ここで別れよう、だれか1人はたどり着けるだろう」みたいなこと言ったのかっこよかったなー。あとチャラいJKみたいな巫女が死ぬまで舞い続けるとこ。やつらプロだった。琴子姉ちゃんが「まず、鶏が鳴きます」といって鶏鳴。あれもグッときますね。鶏鳴三声だもの。神事始まる!ってわくわく。いやでも清浄になっちゃう。神さま降りちゃう。
最後に生き残るのは意外な人たち。いちおう、あれで済んだのかなあ。また帰ってこないのかな。その辺りはようわからん。エンドロールもよかった。ドン、ドン、バーン、はい終わり!ってな感じで。
俳優部は総じて中島哲也らしい、分かりやすいというか「キメキメ」の演技。達者なみなさんなので、とても楽しいです。ふだん映画を見ても原作読もうとはほとんど思わないんだけど、これは読みたい。15
磯野マグロ

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