【理想の職場】87点
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監督:波多野貴文
製作国:日本
ジャンル:ドラマ
収録時間:106分
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2018年劇場鑑賞91本目。
ナメてた。これは中々の良作。単なるお仕事ムービーではなく、人が働きながら楽しむという根本的なことを教えてくれている素晴らしい作品です。人生の半分は仕事。その仕事を楽しむかどうかは自分次第でもありますが、環境も左右されるでしょう。今作の舞台であるこのグリーンランドは夢の国でもあり、かつ理想の職場。生き生きと仕事をする人は本当に輝いていて素晴らしい。そう思えた作品です。
大卒の波平久瑠美は彼氏の勤める大手企業に入社する。ところが配属先は九州にある地方遊園地であったのだが。。
地元熊本ではかなり有名なのでしょうか。大阪でいうひらかたパーク的な存在ですかね。調べてみるとグリーンランドの観覧車は国内最大級であり、アトラクションの数も日本一を誇るそうです。ここを時には貸切にして撮影を行なったわけですから相当力が入っているのかも。いまやTDLとUSJが支配的な昨今、地元の遊園地勢力はあらゆる工夫をしないと生きていけないため今作は一定の集客効果を持つのかもしれません。どこまでが本当なのかは不明ですが、この遊園地のスタッフ達が掲げている5つの信条などにも感心しましたし、なによりもスタッフ全員が本当に楽しそうに仕事をこなしていきます。迷子探しですらゲームとしてミッションクリアしていきますし、この人たちに想像力の限界はなさそう。最初は戸惑う波平ですが、徐々に溶け込んでいく。これが本当に良い。そして彼らが生き生きとさまざまな企画をしていく姿を見て、わけもわからず涙を流せられそうになりました。
バブルが崩壊してもなお生き残り続ける遊園地グリーンランド。その秘訣を垣間見たとともに、これはまさに理想の職場であると思わされました。そして遊園地で働くということはすなわち人を笑顔にすることが最大の目標なのです。休日の家族達の心を癒す、そんな職業に就いている人たちが僕にはかなり魅力があるように見えました。今作はあまり評価が高くないですが、僕は一貫して今作を勧めたいと思います。毎日企画を考えたくて仕方ない人に、逆に毎日の職場が退屈で辞めたいと思ってる人に特に見てほしい作品と感じました。仕事を楽しいと感じられれば人生は180度変わる。幸いにも僕も仕事をしていてやりがいを感じますし、だからこそ明日も頑張ろうと思えます。自分も明日から頑張ってみようかな。。そう思える明るい映画だと思います。
今週はすでに『search』をオススメしたところですが、今作も隠れた良作としてオススメしておきたいと思います。
