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穴を掘る
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穴を掘るの作品紹介

穴を掘るのあらすじ

男は仕事を終え、街を離れていく。 無人駅に着くと、男はスコップ片手に夜の森へと入っていった。 「闘うことに言葉はいらない。」 男は何を求めて森へ行くのか? 何のために穴を掘るのか? 映画において、言葉は説明的なものであり、最小限であるべきなんだ。

穴を掘るの監督

矢川健吾

原題
製作年
2017年
製作国
日本
上映時間
16分

『穴を掘る』に投稿された感想・評価

3.8
 林の中を左から右にうな垂れるように歩く男の姿。抜け殻にでもなったかのようにスコップ片手に歩く男の背中はどこか寂しげで精気がない。帰社直前のオフィス内、男はデスクワークを片付けると無人駅へと足を走らせる。ホームに着いた男は吸い込まれるように森へと分け入る。虫の鳴き声の聞こえる厳かな森の中には、まるでデヴィッド・フィンチャーの『ファイト・クラブ』のような恐るべき地下世界を森の中に作り上げる。夜の間中、男たちの果てることのない怒号や罵声がこだまする。

 「闘うことに言葉はいらない。」男はいったい何を求めて森へ行くのか?何のために穴を掘るのか?昼間の住人には理解不能な世界にこそ男たちの存在価値はある。『マッドマックス』シリーズや石井聰亙(岳龍)の『爆裂都市 BURST CITY』のような男たちの熱狂と終わることのない地中探検、日常と狂乱の境目の無限ループ、心底燃えるライバルの登場。僅か16分にも満たない短編ながら、台詞による格闘はここにはない。あるのは泥に塗れた男たちの手とひたすら掘り進めた深い穴に他ならない。舞踏の世界とも親和性のある音楽劇は、地鳴りのようなグルーブを紡ぎながら大団円を迎える。
矢川健吾監督作品。

穴を掘るという行為は極めて肉体的な運動であるが、本作はその運動の奥底にある抽象的な意味を描いている。

穴を掘るとは、企業社会で抑圧されている獣性を掘り起こす運動である。

この社会システムを円滑に動かすためには、没個性的に振舞わなければならず、上司や資本の要求通り機械のように働かなければならない。だが私たちは機械ではない。感情を持った人間である。欲望もある。

だから男たちは夜な夜な集団で集まって、穴を掘る闘いをする。そこでは企業社会の序列はない。平等な「男」たちが闘い合う。そしてその闘いは対峙する相手とだけではない。自分自身に対してもだ。肉体的な疲労を伴う闘いを通して、自分の奥底にある衝動、欲望、狂暴さを掘り起こす。

自らの獣性を掘り起こすことは、機械化された私たちを人間にするために必要な儀式なのである。それを儀式的に穴を掘る極めて抽象的な映像イメージで見事に描いているのである。
✔『穴を掘る』及び(3.3p)『人に非ず』(2.9p)『能天気』(3.0p)▶️▶️ 

 仕事の上司から、ロサのレイトで新人というのかアマというのか·かなり頻繁に監督特集やってるんだってね、と言われて何ヶ月か経つが、勿論映画のプロとかマニアでもない人から、そう言われる位だから一般的にも相当なムーブメントなのかな··と気にはなってたが、朝4時起きを考えるとなかなかできないでいたが、三本で一時間半位なのへ、行ってみる。
 年代順に並べてあったので、長編·短編2本となり、最初ので、これは身内以外に有料で見せるレベルではない作家だなと分かったので、短編2本は流石にスルッと流して観てしまった。普通なら睡眠に入ってる時間のせいもあり。それでも、2本目『穴を掘る』はまずまず面白い、なかなかに力は感じられた。只、三本に共通するのは、みてくれを離れた一貫した姿勢がなく、コロコロスタイルのベースが変わる事で、別の目標に向かってるを狙っているというのならともかく、部分部分ではそれぞれに野心が見えてそれなりに凝ってるのがまずい。全体としての姿勢·理想が欠如してくる、その上でのスタイルのバラつきなら許せるが。唸らせる頑固さがない、風見鶏かな所詮。一徹さを見せかけてるのが、自信のない証だ。スコップを担いで山中に入り、タイマンで穴掘りの速度·深さや持続を競うのを、周りの同じスコップ担ぎ衆が囃しもり立て、競技·更に儀式化する。2群に分かれての舞踏=武闘武装カルト集団が、麻薬中毒的·狂走的に存在し·うねり波打ち、セピアっぽい色彩や構図も揺らぎよ呼応し、カメラと人間群とデクパージュ·タイマンが極限を目指す、夜中の人里離れた森中。一方昼間は、オフィスの背後止まった様な仕事風景、昼間には先日闘ったのが重役然で歩いてるのに気付き、(泥の着いた)片手を挙げ合う。端正·フォーマルに。また、夜には闘い儀式、深まる穴には···。一応、商業ベースでも喜ばれそう、ではある(。この作家に伸びしろは少ないが、この作家以外の後続も期待し、かなり目をつむっての高採点献上)。2つの世界の絡みもかなりイージー。
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 PFF入選らしい2014年の長編『人に非ず』。元がSDかアナログかフィルムも混じってるのか分からないが、変換不充分か画質が後2作に比べても白っちゃけてて、コマの送りもおかしい所が多いは我慢しても、ゆっくりのパンや横移動時折だけのFIX長め·心理サスペンスの3段縦の構図や正面とか横図もキッチリの序盤に多い重み主体シーン、各切り返しや(横から姿の)どんでんの気安いパン付き、全編発声限定·抽象的不穏音楽主体のムードの中の·如何にもそれらしい空きの多い図での廻りめフォロー長く、らの筆致が思いつきの感覚しかなく、終盤の、思わぬ男女主人公の互いを思い制す刃傷沙汰への激しく手持ち揺れカット群、視界担当の1人を残し語りかけながら小さくなる迄去ってくもう一人、の締めも何の説得力もない。
 増えた山羊惨殺も当たり前の小笠原の、一ホテルの従業員の夜勤担当者ら、訳あり·仲もこじれたオーナー夫婦、不穏な空気で言い寄られながらも·いい所見つけんと努力の若い女性、(本土から逃げてきた)新任で·周りを少しずつ秘かに片付けてく粛清魔·殺人鬼の正体を垣間見せ·その瞬間も鮮やか·残忍平然な若い男、事情知らぬ中·後の2人だけになっての·短い間のユートピアのささやか解放性。
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 最近作の『能天気』は、シュール絵画の様な空中の明快明確な太い番線絡まり浮遊身体を、日常風景の一部としてる社会においての、後輩とダベり旅にもゆく不器用風OLの不条理含みのすぐ周りのあり方、の世界で、カッチリしスタイルとしては面白いが、会話等細部はまるでありきたり。
 新人·アマににこういう場を与える企画は、実に貴重だと思うし、だからこそ映画にそれ程興味もない人にも知れ渡っていったのだろうが、持ち込み主なのか、こんなレベルでは、料金のお札をだしにくい。本人は、商業映画·ハリウッド異能作家を気取ってるみたいだが、出発点からして、間違ってるとは言い切らないが、相当に疑問だ。