あまんだ

ラスト・ムービースターのあまんだのレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
3.9
郷愁と、哀愁と、希望。

自伝的映画なのか。
バート・レイノルズ。名前も聞いたことあるし、若い時の映像もなんとなく観た事あるけれど、はっきり何とは思い出せず、出演作を見てみたら、観た映画も何本かあるのに、どこにとは、はっきり思い出せない。本作で彼が、自嘲気味に言う「選択ミスばっかりしてきたよ。」と、言うのを表しているかのように。

昔なら、若さから、失えば代わりのものが容易に手に入ったのであろう故、喪失にすら気付いていなかったが、年老い、親しいものもどんどん亡くなり、栄光は過去にのみある。
それ故に、今ある幸せに目を向けられず、周りに当たり散らしたりもするが、故郷を巡る旅の道程で、過去と向きあい、また、自分を観て、喜んでくれる人と向き合い、大事なものを取り戻して行く。
レイノルズ演じる、ヴィックの皮肉混じりの会話が良い。
旅のお世話係、派手な見た目の若い女性、リムの見た目とは裏腹に、一途な可愛さと、純粋な返しも。

海藻の指輪のとこは、ええシーンやけど、かすかに武田鉄矢のナットが浮かんでしまった。それだけが、悔しい(笑)
あまんだ

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