Yukiko

ラスト・ムービースターのYukikoのレビュー・感想・評価

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)
4.2
2020年10月2日
『ラスト・ムービースター』  2017年制作
監督、アダム・リフキン。
この監督さんの『デトロイト・ロック・シティ』は
面白そうだ。

ロサンゼルスに住むヴィック・エドワーズ(バート・
レイノルズ)は”生きる伝説”と言われるほどの
かつては有名だった人気俳優。
その彼に、故郷の近く、ナッシュビルで開催される
映画祭への招待状が届く。
迷った末に参加するヴィックだが、その映画祭は
小さなバーの中で映画上映するというもので、
ヴィックは騙されたと憤慨する。


バート・レイノルズさんの最後の主演映画。
レイノルズさんのパロディとも言えるような、落ちぶれた
映画スターを描いている。

まず、老年期のレイノルズさんに驚く。
そして、その豪邸にびっくり(*_*)
一人住むレイノルズことヴィック。。。

年老いて、映画出演もなさそうだが、かつての羽振りの
良い時と同じように振る舞うヴィックに驚く。
そして、人を見下し、横暴な振る舞いに呆れる。

が、かつてはワイルドな印象のヴィックだったが、
今のつぶらなかわいい瞳のおじいちゃんの方が
親しみもてていい💛と思う。


映画上映のトークショーで、ヴィックは「選択ミス」と言う。
この映画のHPに「レイノルズのキャリアのなかで話題に
なるのは、彼が出演を断った役柄だ。
レイノルズがジェームズ・ボンドとハン・ソロを断った話は
有名で、代わりにキャスティングされたジャック・ニコルソン
がアカデミー賞助演男優賞を受賞した『愛と追憶の日々』
への出演も断っている。」とある。

あーーーー、もったいない!!
どれも空前の大ヒット。
そりゃ、悔しがるでしょう。断ったのを後悔するでしょう。
選択ミスした!と思うでしょうね。

そんな人生の浮き沈み、山あり谷あり、栄枯盛衰、
波乱万丈、紆余曲折の人生だったからこそ、
とてもかわいい瞳で、飄々とした表情のレイノルズさん、
この映画で味わい深い、いい味だしているのかも。

1936年~2018年  82歳没。

この映画の中でヴィックのファンの一人、シェーン役の
男性は、『6歳のボクが、大人になるまで』の主役のかわいい
男の子だったエラー・コルトレーンです。

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映画のエンドロールでかかっていた曲:
ウイリー・ネルソンの「To get here]

歌詞:
かっての振る舞いを 今は後悔してる
愛する人の苦しみを 自分が引き受けたい
もっとマシな選択や 別の道もあったはず
本当に大切な何かを 手放すんじゃなかった
人生は後悔の連続 何が正しいか 一生分からない

時には不本意でも そこに留まるしかない
すべての過ちに 今は感謝してる
選ぶべくして 選んだ道だから
後悔の念に 視界をさえぎられ
たどり着くまで 時間がかかった


かつての言葉を 今は悔やんでる
自分がつけた傷を 残らず消していきたい
もう少し愛を深め もう少し与えたい
挽回の機会が来たら しっかり つかみたい

時には不本意でも そこに留まるしかない
すべての過ちに 今は感謝してる
選ぶべくして 選んだ道だから
後悔の念に 視界をさえぎられ
たどり着くまで 時間がかかった


過去を変えることはできない
過去の結末は 二度と変わらない
でも今を大事に 行くべき場所へ
全ての過ちに 今は感謝してる
選ぶべくして 選んだ道だから
後悔の念に 視界をさえぎられ
たどり着くまで 時間がかかった


時の流れに 純粋な心を奪われ 怒れる日々
ゆがんだ心じゃ 自分の状況は変わらない
自分を支えきれない時 過去の記憶にしがみつく
過ぎ去った年月 あの頃の日々

どんな時でも 心にとどめておく
過去の記憶が 今の俺には必要
すべてが移りゆく この世界
でも時の流れでさえ 奪えないものがある
俺を育てた街で 何が起きてるか 知る由もない
賑やかだった 少女少年たちは 姿を消した
自分を支えきれない時 過去の記憶にしがみつく

過ぎ去った年月 あの頃の日々
どんな時でも 心にとどめておく
過去の記憶が今の俺には必要
すべてが移りゆく この世界
でも時の流れでさえ 奪えないものがある

懐かしい場所が 未来の道しるべ
懐かしい場所が 未来の道しるべ
Yukiko

Yukiko