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ヘレディタリー/継承のBigBossのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
2.2
うーん、無駄に長い。
観ながら途中で「呪怨ならもう既に10人は呪われてるよ?」とか「テリファーならもう既に身体が十分割にギコギコされてるよ?」とか思ってしまった。

最後そこに持ってくのにこんな長時間必要ないでしょ、とも思うし自分がホラー観て感じたい恐怖の分類として人間のねっとりした狂気や邪念、倒錯した感情、独りよがりの狂った信念、執着心みたいなものがあるけどこの映画ではそれがな〜んか中途半端。

もっと人が狂った信念を達成するためにここまで用意周到にねちっこくねちっこく用意して、追い詰めて、罠に嵌め、懐柔し、信頼させ、そして最後に供物として差し出す、そこに至るまでのねちっこさを変な液でベトベトになるくらいに見せつけて欲しかったです。

子どもの頃に見た「この子の七つのお祝いに」の、岸田今日子さんのねっとりどろどろした人間の憎悪や執着心を観る者の心にべっちょりなすりつけてくるような演技、そんな恐怖はなかったなぁ。

こういう気持ち悪さみたいなのは日本映画の方が上手いと思う。
それとも宗教や文化的背景の違いで理解できてない部分とかもあるのかな?
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