前作のヘレディタリーよりは集中力を切らさずに観れた。
しかし、ヘレディタリーよりも作品としては面白くなかった。
端的にいうとアリ・アスター監督はギミックに凝りすぎて肝心の作品全体としての統一感ある面白さという点でいまいちなのだ。
一枚絵で見た時の画面の不気味さや美しさ、場面ごとに添えられる効果音、伏線を張った細かな小道具や演出、それらへの拘りが作品自体の面白さ統一感のある主張に繋がっていない。
2度目観ると1度目には気づかなかったものに気づいてさらに恐怖感が増す、みたいな事を言われる人がいるが、そもそも1度目が面白くないので2度目を長時間使って観ようとも思わない。
細かく配置されたギミックを探し出す為に映画に集中するぞ！と意気込んで観賞したいわけではなく、映画の面白さに引き込まれたいからこそ映画を観るのだ。
面白ければ意図せず時間を忘れるほど集中するよ。
