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パッドマン 5億人の女性を救った男のtoshiのレビュー・感想・評価

4.6
不器用だけど純粋で心優しい男性のお話でした。

インドの貧しい村に住むラクシュミと妻のガヤトリ。貧しくもラクシュミの家族と一緒に住むガヤトリは幸せそうです。が、そんなある日ガヤトリが隠すとても汚れた布をラクシュミは見つけてしまいます。その布が何の為に使われているか知ったラクシュミはショックを受け、そしてガヤトリの為を思いある行動に出るのですが・・・。

今作あらすじにあります通り女性用生理用品を作るお話です。てっきり一昔のお話かと思いきや、2001年頃のお話。10数年前とは生理用品に不自由している事が信じられないと思ったのですが、インドでは当時約5万人の女性が居ながらも、生理用品(ナプキン)を使用しているのはわずか12%だったそうです。

妻のことを思い一生懸命ナプキンを手造りするラクシュミですが、女性は生理の期間中部屋にも入れず他の人に近づくことが出来ないというルールがある村であった為一気に変人扱いされ、しまいには妻ガヤトリや母、妹達までもラクシュミを完全に避けてしまいます。
只々純粋にガヤトリの為にと思ってナプキンを作っているのですが、純粋が故なのかとても不器用です。もっとうまく伝えたり渡したりできると思うのですが、改良を重ねる毎に完成した事が嬉しいのかニコニコしながら妻にナプキンを渡すのですがもう完全に変態扱いでした。

村の住民からも呆れられ村を追い出されますが、そこから彼を変人扱いしない人達にも出会っていきます。その中でも一番大きい存在のパリー。彼女の出会いがきっとラクシュミに希望のヒカリを与えてくれると期待が膨らみます。

前半、「まさかずっと手作りナプキンを妻とか女性に渡すだけ?」と思ったらラクシュミの本気が中盤から見えてきました。中盤から更に面白くなっていきます!

ラクシュミの妻に対する一途な思いから、女性に対する優しい気持ちも生まれ、ナプキンをどうやって沢山の女性に使ってもらえる様にするのか考え発言した言葉には涙しかありませんでした。
こんな綺麗な心を持っている人が実際に存在する事が驚きです。

心をちょっと洗ってみようかなと思う方は是非!
そしてエンディングで流れるパッドマンの曲、素敵すぎですっ!

【余談】
パッドマンことラクシュミが、サッカー日本代表だった長谷部さんとトムクルーズにちょいちょい見える時がありました。
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