子供の頃、雲が単なる水の粒の集合体であると知った時は大変ショックだった。雲の上には乗れないし、綿飴のようにちぎって食べることもできないのかと…
そんなことはさておき、本作はそんな驚きと発見に満ちた子供時代を想起させるストーリーとなっている。
森見作品のファンタジー性とアニメーションの親和性は本当に高い。缶がペンギンに変わるという突拍子もない描写を見事に描き切っている。
そして何より蒼井優の声が上手すぎる。神秘的な年上のお姉さんにぴったりだった。
謎に満ちた淡くて儚い一夏の出来事を描いたとても良いジュブナイルだ。そして奥の深いSFでもある。是非オススメしたい!