もしもし五反田

アイネクライネナハトムジークのもしもし五反田のレビュー・感想・評価

2.0
偶然でも必然でも、出会いが人々のつながりを成すきっかけになっていくこと、
そしてその形作られた関係は時間が経つにつれ強く結びつきあっていくこと、
そしてそこからまた、当人同士のストーリーがはじまることの素晴らしさ。

あの登場人物たちの出会いそれぞれが、もしかするとスクリーンの外の私にもつながっていくのではないか、
そして、私が今つながっている家族や友人、知人と出会ったきっかけを思い起こしながら、
その小さな奇跡と幸せを噛みしめたい。

と思ったけれど、

なんだかこの映画全体にあるチープさってなんなんだろう。
ボクサーのフォームなのか。
10年間も同じ場所に立つストリートミュージシャンなのか。

伊坂作品なら芯のある言葉に聞こえるようなセリフも描写もなんだか映像になると要領を得ていない。
全体的に無味乾燥的。