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チャーチル ノルマンディーの決断のKUBOのレビュー・感想・評価

3.2
宮古島にいながらもオンライン試写会で鑑賞。

1944年、あのダンケルクから4年が経ったノルマンディー直前が舞台。そして、戦争シーンは一切なく、政治の立場からのみ語られるのだから、まさにゲイリー・オールドマンの「ウィンストン・チャーチル」の続編のように思えるのも当然だ。

ブライアン・コックスのチャーチルのしゃべり方は、ゲイリー・オールドマン並みにそっくり。

念願のアメリカ参戦が決まりノルマンディーの会議を重ねるものの、アイゼンハワーにイニシアティブを取られ、存在感も薄れた情けなさ全開のチャーチルが描かれる。

「2万人の若者が死ぬかもしれない」

ノルマンディー上陸作戦の成功に懐疑的なチャーチルは思い悩む。

秘書にも八つ当たりをし、ついには妻にも愛想をつかされるチャーチルだが…


ラストはノルマンディー上陸作戦時の名演説で締めくくる。

We shall never surrender and I shall never surrender.

ゲイリー・オールドマンの「ウィンストン・チャーチル」に対して「ダンケルク」があるように、本作「チャーチル ノルマンディーの決断」に対しては「プライベート・ライアン」があるのだろうな。
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