英国首相チャーチルのノルマンディー上陸作戦決行までの96時間を描いたヒューマンドラマ!
ダンケルクでの救出作戦から4年後の1944年。英国首相チャーチルは、ナチスドイツ占領下の北西ヨーロッパに侵攻するノルマンディー上陸作戦に反対していた。第1次世界大戦中に自ら計画したガリポリの戦いで約50万人もの死傷者を出したことが、チャーチルの心の棘になっていたのだ。連合国軍最高司令官アイゼンハワーに真っ向から反対意見を述べるチャーチルだったが、意見は却下され、英国南岸に100万人もの兵士が配備される。首相としての使命と戦争の重責に苦悩するチャーチルは、やがて歴史に残る重大な決断を下す…。
今年公開されたゲイリー・オールドマンの“ウィンストン・チャーチル”より前に製作されたチャーチルの物語。ただ、時代はダンケルクからの救出劇よりあとで、戦争の形勢逆転のため、ノルマンディー上陸作戦を決断するチャーチルの苦悩が描かれている。また、“ウィンストン・チャーチル”と同様、チャーチルが恐妻家で内向的、そして作戦の決行を悩みに悩んで決断した “人間臭いチャーチル”として描かれていたのは、従来の強面のイメージとは異なり、興味深かった。
ゲイリー・オールドマンのような特殊メイクはないものの、ブライアン・コックスが、役作りのために10kg以上増量して演じた生身のチャーチルも、非常に魅力的だった。
