のりちり

家へ帰ろうののりちりのレビュー・感想・評価

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
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ポーランドにいたユダヤ人の主人公は、戦後、アルゼンチンに行った。
そこでそれなりの生活をし、老人ホームに入ることが決まって、これはどうするんですか?と尋ねられたスーツがあったことを思い出す。
それを届けに名前も口に出したくないポーランドの友人のところに娘たちに内緒で行くことにする。
飛行機に乗り、スペイン。
そこで有り金盗られて、音信不通だった娘に会い、お金を借り、パリ。
そして通りたくなかったドイツを通り、ワルシャワへ。
途中、倒れて入院もしたが、その看護師にお願いして、昔の自分の家のあったところへ連れていってもらう。

友人はそこにいるのか?
いないのか?
死んでいるのか?
観ているこちらもドキドキ。

家に帰った~
もう他には行かない。
ここが家だったんだから。
嫌なこともたくさんあった。
でもこの友人だけに会えば、もうそれでいい。

残っているものなのだね。
石造り(コンクリート?)の家は。

じんわりとする映画だった。
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