fumifumi

ナポリの隣人のfumifumiのレビュー・感想・評価

ナポリの隣人(2017年製作の映画)
3.3
私もEGOIST親父に悩まされ続けて50年以上の身ですが。
このお父さんのレベル、私なら、すんなり許せそうな気がして。

私と父には、なかなか和解はやってこない!
というか、父には、懺悔の気持ちが浮かびあがっても、認知症で直ぐに忘れてしまう。

なので、振り出しにもどる。
私の怒りはいつまでも反芻される。
それでも、親だから、一人娘だからというだけで、介護するのは当たり前と、認知症になる前も後も「自宅で、家族からの介護」を、希望し続ける父。
この主人公の様に、自立していない。
この主人公、愛人はいたのかもしれないけれど、エジプトで妊娠して帰って来た娘の生んだ孫だってよく面倒観ているし、独り暮らしでもちゃんとひとりで生活して、隣人家族の心配まで、できる 。頼りにされている。
立派じゃないか!娘や息子に迷惑かけてない老後。プライドを持ち、誰にも、世話や面倒をかけないようにもしている。

私の父は、アイロンがけ?洗濯?皿洗いだってしたことない!食べたお皿を流しへ運んだこともない!
飯はいつだ?なんだ?そして、今は、食べて5分もすれば、飯はいつだ?😱😱😱

毎日、「この人、殿様?」と、実の父に腹を立てて50年以上。物心ついた時から、腹立つ毎日。そして、苦労しっぱなしの母は、今年他界した。散々苦労させられたからだ!

だが、父の3度の食事は、母が具合がわるくなってからは、既に私がつくっていたので、母が
亡くなっても、父にとっては、ご飯さえ三度三度でてくれば、飯炊き女の代わりが、娘になっただけの変化なのだ。まじ、私は、敵にご飯を作りつづけている!
私は、この父への怒りを、父が生きているうちには、消せない自信がある。いや、たぶん、亡くなった後も消せない。

この映画の主人公は、うちの父とは重ねられなかったが、もう他界している主人の父と重なった。

父親と娘の仲違い作品は、他にもあるけれど、
この作品は、イタリアのナポリの雰囲気、イメージ通りの中で物語が進んでいく。(とはいえ、イタリアへは、まだ行ったことないけれど、何となくナポリのイメージは感じている)

国は違えど、やはり、心身に関わること、親子の仲違い、肉親ほど、実は奥深く傷つけ合う!
根深い!というのは、同じように、あるのだなと。

観ながら思いました。
この主人公が仲良くしていた隣人の家で起こった悲劇をきっかけに、何年も仲違いの娘と父の距離が縮まっていく姿をみせてくれる。息子の存在は、一度観たくらいでは、サラッと扱われているので?息子の存在は、若い頃の父親の姿をみせるためだったのか?

やはり、父と娘に、スポットがあたっている。

父に腹を立てる毎日で、観たため、何だかレビューというより、愚痴になってしまった。
世の中の、お父さんを慕える、尊敬している娘さんが、うらやましいわぁ。

こんなに実の父の事を書いても、反省は、してません。しません。できません。😅
fumifumi

fumifumi