にしやん

チャンブラにてのにしやんのレビュー・感想・評価

チャンブラにて(2017年製作の映画)
3.0
恥ずかしながら、この映画観いへんかったらロマ族の問題知らんままやったわ。ロマ族は現在ヨーロッパで一番迫害と差別を受けてる民族で、ヨーロッパ全体で1000万人以上、イタリアにも15万人以上おるねんて。イタリアの場合は隔離政策をとってて、映画でも描かれてる通り狭いところに押し込まれとる。まともに人権も保証されず、差別が貧困を産み、貧困が差別を産むっちゅう悪循環を繰り返してんねん。それも映画で描かれる通りや。この映画を制作しはった人等は、この現実に怒り、この過酷な現実と理不尽を世界中の人等に伝えたいと思て作ったんやろな。
最近少数民族への知られざる過酷な差別や迫害を告発する世界中の映画が日本でもしばしば上映されとる。「サーミの血」しかり、「ウインドリバー」しかり、「THE PROMISE」しかり、「永遠のジャンゴ」しかり、「バハールの涙」しかり、これから上映の「ナディアの誓い」しかり。世界中の差別と迫害に怒る映画制作者の方々へ、わしも頑張って映画館で映画観て応援するさかい、これからも作り続けてほしいわ!
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