Hideko

セラヴィ!のHidekoのレビュー・感想・評価

セラヴィ!(2017年製作の映画)
4.5
原題: Le Sens de la Fête
英題: C’EST LA VIE!

世界にはお国柄を感じる結婚式や地方色豊かな結婚式が無数に存在しますね。

この作品はフランスの古城を貸し切っての結婚式を描いたお話です。ベテラン ウェディングプランナーであるマックス役のジャン=ピエール・バクリが言っていますが、「この物語で好きなのは、結婚式が社会の縮図になっているということ。」

実に様々な年令、性別、経歴、人種(移民も含め)の人々が結婚式の裏方として集まります。そして新郎新婦とそれぞれの家族、ゲスト…。

その舞台裏で彼ら裏方がことごとくぶつかり合い、数々のハプニングを乗り切る様が可笑しくて劇場で何度も笑ってしまいました。私はパイのエピソードが何故かツボでした(笑)

日本の結婚式のように義理立てする、という発想がまるで無いので、その点はスカッとした気分になります。そして、ハリウッド映画とは違ったユーモア、フランス映画らしい映画で好きな人は大いにハマるでしょう。『最強のふたり』の監督コンビによる作ですがあちらは実話ですし、少し毛色も違うので好みが分かれると思いますが。

『君の瞳に恋してる』。ボーイズ・タウン・ギャングのカバーバージョンで10分近くある長い曲なのですが、これを全部入れて欲しかったです。最後、フェードアウトしてしまいガクッときました。ラスト近くから流して、エンドクレジットの終わりと共に曲も最後まで流すことで余韻に大いに浸ることができるのにそこが唯一勿体無かったと思います。
Hideko

Hideko