えむ

騙し絵の牙のえむのレビュー・感想・評価

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.6
飄々として胡散臭い。
って人物をやらせたら大泉洋はピカイチですね。
当て書きされたキャラだと聞いて納得です。

面白いことのためならば、人を平気で利用するし、騙すし、幾らでも変化していく。
雑誌に限らず、広告主に左右される業界をチクリとする内容でもあるし、テンポよくクルクルと話しが転がる面白さもあるけど、振り回される方からしたら堪らんなあとは思う。
まあ、振り回されたみんなが最後それぞれに得たものがあって進化してて良かったです。 最後の松岡茉優ちゃんはスカッとして良き。笑

ただ前予告からどんでん返しにつぐどんでん返しと言い過ぎてて、なかなか出てこないあの人が黒幕かなとか、この人も騙されてんのかな、とか確実に考えちゃうので、ある程度の予測出来ちゃうのはもったいないかなー…

あと、やはりベテラン俳優勢のしてやられた時の突然ガクッと空気から老け込んで見えるのとかは流石で、周りが骨太な方々に支えられてる安定感があるので、どれだけ大泉洋が胡散臭かろうとチープになり過ぎない、そのバランスは良いと思います。
えむ

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