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若おかみは小学生!のtoshiのレビュー・感想・評価

若おかみは小学生!(2018年製作の映画)
4.5
劇場で予告を観た時、アニメにしては大人向け?と思ったのですが原作は児童文学なんですね。よって親子でご鑑賞される方が沢山いらっしゃいました。でも私の様に大人の男性が一人で観に来ている姿も結構見かけました。
本日の鑑賞を計画していたころ台風情報が・・・。「日曜日は大丈夫だろうか?」と心配していましたが、関東は本日夜中上陸との事で日中影響無さそうでしたから安心して鑑賞してまいりました。

あらすじに書かれていますが、今作主役の小学生おっこは、大好きな両親を交通事故で亡くします。でもその事故を起こした車中には両親だけではなくおっこの姿も・・・。おっこはある事が起きて無傷で助かります。
今作上映早々そのある事が起きますが、そこからすぐ今作に引き込まれました。トナラーが男性一人もすぐに気にならなくなりましたw

両親を亡くした事で祖母が経営している旅館に住み、そしてまたまたある事がきっかけで若おかみになってしまいます。
慣れなくてドジばかりだけど、両親を亡くした事で落ち込むこともなく学校から帰ると若おかみとして旅館のお仕事をこなし徐々に慣れていきます。悲しい事があったのにそれは既に忘れてしまったの?と思うおっこの姿。でもおっこは両親の事を忘れたとか事故で亡くしたとかそんな感じに見受けられません。それは何故か・・・。おっこだけに見える幽霊のウリ坊、美陽、魔物の鈴鬼の存在があったからかもしれません。

にしても、おっこが明るすぎます。そして段々旅館のお仕事にも慣れてきて、雑誌に旅館を特集されたことでちょっとした有名人になり、本当におっこは悲しみを乗り越えて頑張っているんだと思いました。が、あるお客さんが旅館に訪れ、おっこはその客人が誰か?を知った時に・・・。

映画として脚色しているところもあるとは思いますが、これが児童文学が原作である作品とは驚きでした。尺もそんなに長くないですが、内容はすごくしっかりしていると思いましたし、涙腺壊れている私ですが涙を流したのは一ヵ所だけ。それは泣けないとか悪い意味とかではなく、こんな泣かせ方してくれる映画もあるんだなぁという事でした。

残念なのは上映回数が少ない事。近隣の映画館も既に1日1回の上映となっておりました。子供から大人まで幅広い層に観てもらった方が良いと思いますので、せめて土日の休みとか回数増やして欲しい作品です。
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