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軽い男じゃないのよの821のレビュー・感想・評価

軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)
3.7
女性軽視が見え隠れする男性優位主義的男性が頭を打ったことをきっかけに、社会における「男性」と「女性」が入れ替わったパラレルワールドに行ってしまう話。

パラレルワールドにおける支配的な階層がそのまま「男性性」で、従属的な性が「女性性」であったりするので、すこし引っかかる所もあったりしたけど、男性と女性が入れ替わっただけで、今社会で当たり前のように受け入れられていることがいかに不自然・不合理・いびつであることかが背けられないぐらいダイレクトに突きつけられる。性差による抑圧やジェンダーロールってこんなにも歪んだものなんだと、まざまざと感じさせられた。

モラハラ気味「妻」にひどい扱いを受ける専業主「夫」が、「人生は妥協よ」というシーンがあるんだけど、女性がその言葉をいう光景はこれまでに何回も見たことがあるのに、男性が言うとその言葉の理不尽さに初めて気がついた。様々な気づきを得る上でも、とても有益な映画だと思いました。
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