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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンの821のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞主演女優賞の座をエマ・ストーンと競い合ってるリリー・グラッドストーンの演技見たさに駆け込み鑑賞。
言葉では多くを語らず、目で語る。存在感で示す。そんな引き算の演技が、(またディカプリオの足し算の演技と相まって)際立っていたように感じました。

作品自体は、北米の歴史、そして今を語る上で重要なテーマを扱ってことは分かった。その土地に生きる人間ではないので、このテーマを扱う重みを受け止めることなく、客観的に史実を追うような、他人事目線で見てしまったと思います。
疲れの中で鑑賞してしまったので1日目は最初の30分で寝落ち、次の日に改めて続きを鑑賞するという体たらくでございました。スコセッシ作品、私には高尚すぎる。(『アイリッシュマン』も寝落ちて鑑賞できてない。)

そんな低俗な私ですので、権力者オジキに洗脳され手のひらで転がされるアーネストが、悪徳ホストに騙くらかされ家族友人に止められながらも結局身を落とすホス狂いの末路のように見えて…なんか既視感が…。カルト宗教にハマってしまう信者とかとも似通ってる…。(そんな、よく言うと朴訥なアーネストを演じるディカプリオがとても良かった。)
それでも最後の最後まで夫と信じよう、愛そうとし続けたモリーはすごい。

気づいたら、時すでに遅し。大事なものはもう戻ってこない。
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