千彩

ビリーブ 未来への大逆転の千彩のレビュー・感想・評価

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)
3.9
男は外で働き
女は家庭を守る

そんな価値観のもとで法律が作られていれば、性差別もまた合法…という時代(つい最近だ)に、性差別の撤廃に繋がる裁判に挑む女性ルースとその家族の物語。

ルースを支え続ける夫マーティも素晴らしいけれど、娘ジェーンの存在も素晴らしい。
この両親に、この娘あり。新時代の申し子とも言うべきジェーンがいなければ、ルースは新時代の到来や未来を信じられなかったのではないか。
裁判を諦めようとする母親に「誰のための裁判なのか。私のためじゃないの」と言うジェーンを見て涙が出た。
そう、ルースの裁判は新時代に生きるジェーンのためであり、全然関係ない私達(男も女も関係なく!)のための裁判なのだ。


劇中、スウェーデンの税制について解説するマーティの「国民にかける税金で国の価値がわかる」みたいなセリフに頷いたよね…

自分は終始夢中になったけれど、周囲の席からは多少寝息も…。ずっと法廷でバンバンやりあうような映画ではないので、そういうのを期待している人には向かないかも。
夏にはRBGのドキュメンタリーもやるので是非見に行きたいな。
千彩

千彩