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ジュディ 虹の彼方にのOBのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.8
いつものWOWOW「W座からの招待状」からの一本。これは観たかった作品。

一言で言うと、ザ・レネー・ゼルウィガー劇場。
『CHICAGO』のロキシー・ハート役も好演だったが、それと比しても今回は本気モード。 まさしく彼女のショーを観劇した感覚に陥った。

薬物依存症で精神的に追い詰められている最悪な状態にも関わらず、舞台に立った途端、オーラ全開で圧倒的な歌唱力を披露する。

ラストは待ってましたの「Over The Rainbow」。これも演出が素晴らしく鳥肌&感涙もので、アカデミー最優秀主演女優賞も納得のパフォーマンス。

他方、映画として見ると、波乱万丈の人生を生きたジュディ・ガーランドを語るには尺も内容も追いついていない印象で、断片的なお話に留まっているのは仕方のないところか。

時代背景に翻弄される若い頃のジュディと、それに繋がる現在の彼女との因果関係をもう少し詳しく観たい衝動にかられた。

『OZの魔法使い』のシーンが最初のワンカットだけだったのは残念。

また『OZ〜』を観たくなった。
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