Qちゃん

ジュディ 虹の彼方にのQちゃんのレビュー・感想・評価

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)
3.6
ジュディガーランドのロンドン公演を中心に描いた伝記映画。

観客の声に応えたい、ステージから観客と特別な絆を紡ぎたい。そんな純粋な女優魂と稀有な歌声を持つジュディ。

一方で2歳から女優として働いていたMGMでの、ただでさえ俳優の立場が弱く、女優なら尚更、かつ子役ともなると人権など無いも等しいに違いなかった厳しい時代にジュディの直面していた苦しみが、フラッシュバックのように辛い記憶として、かつ今に繋がる根源的な悪因として刻まれている。元々は大人たちから強要された薬物とアルコールへの依存、期待に応えることへの重圧、映画会社重役たちへの絶対服従。大人になっても抜けない習慣と傷。ショーは辛いが、辞めると子供たちを養えなくなり親権がなくなる。

生まれてこのかたギリギリで生きてきたジュディガーランドの軌跡。こんな人生だと知った上で観る各映画の中での彼女のあの笑顔やユーモアは、本当に奇跡のように輝いて見える。

ジュディは映画に出てた若い頃しか知らないから似てる似てないは分かんないけど、レネーはレネー作品観過ぎてるからかレネーにしか見えないかな。。歌は頑張ったよね!そりゃ本物の歌は歳取っても凄かっただろうけど、トローリーソングとかゲットハッピーの感じは出てた。
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