幸福なラザロのmmkのネタバレレビュー・内容・結末

ストーリーとしては終始胸が締め付けられるのに、美しいシーンがたくさんあってしかもそれが違和感なく混じりあう。ラザロの存在感がそうさせるのか、時間の流れもスッと受け入れられる、不思議な魅力がある映画。フィルムの質感も良い。
ラザロだけでなくタンクレディも純粋。ラザロが天界的な純粋さだとしたら、タンクレディは俗世的な純粋さな気がする。2人は半分兄弟だったんだな。
ラストシーン、善も悪も、人が勝手に相手に見て、勝手に作り上げるものなのかも知れない、と思った。