冷戦下のポーランドで、引き裂かれてしまったというよりは、すれ違う男女の行ったり来たりの大恋愛の物語。
ワンシーンワンシーンが切なくて愛しくて、どこまでも真っ直ぐで苦しかった。情熱的なラブストーリーなんだけど、最小限のセリフとぶつ切りのカットで雄弁に語りすぎないところが、すごくよかった。ポーランドの民族音楽も素晴らしい。余白の部分を想像させる豊かな映画だったなと思う。ラストの献辞で浮かぶ新しい事実に驚きながら、頭から離れなくなったオヨヨ〜。
それから、ズーラちゃんのファム・ファタールっぷりがたまらない!ああいうアンニュイで色っぽい女の子が大好き!レアセドゥを思い出した。