いつになったら近くの映画館で上映されるんだろうと思っていたら、早々にU-NEXTで有料配信された。
導入場面から物語に引き込む展開、演出だったが、電話の会話が続き、声だけで姿の映らない監督に「ジャファルさん」と呼びかけがあった途端、少しげんなりした。監督自身が演じることによって、現実とフィクションを混同させる方法はもう彼の十八番になってしまったのだろうか……。
そして毎度そうだが、何かを描こうとしているのは読み取れる一方で、鑑賞後に物足りなさを感じずにいられない。「現実」っぽいものを撮ればいいってものでもないと思うんだけどね。
具体的な感想としては、人を傷つけてまで夢を叶えようとする人間は最低だということ。そのため、彼女に同情できなかった。