シネラー

バハールの涙のシネラーのレビュー・感想・評価

バハールの涙(2018年製作の映画)
3.5
題材が題材だけに
気軽に観れる内容ではないが、
女性主人公の戦争物という点で
興味が湧いて鑑賞。

物語としては、
幼い息子をISに奪われたバハールが
息子を奪還すべく兵士になり、
活躍していく姿が描かれている。
作中の時系列は単純ではなく、
バハールが兵士となった切っ掛けは
節目節目の回想で描かれている。

現実の戦争を知らないのに
リアルだと言うのは好まないが、
暗闇での休息や戦闘は
リアルと言っていい。
派手なアクション性はなく、
緊張感ある攻防戦が描かれている。
只、映画として観ると
画面が暗すぎると思う部分でもあった。

原題ではバハールが率いる
部隊の名称が本作の題名と
なっているが、
邦題の"バハールの涙"も
観終えた後だと良い邦題だと思った。
バハールの最後の涙には、
胸を撫で下ろす気持ちになった。

母性的な面が描かれる戦争映画
でもあるので、女性ならよりバハール
に感情移入できる作品だと思う。
又、見たくない不都合な現実や悲劇には
蓋をしてしまいがちだが、
やはり知る必要がある事を
痛感させられる映画だった。
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