「アワーミュージック」や「さらば愛の言葉よ」では断絶的とは言えども、かろうじて画面に合わせた音響デザインを見せていたが、今回はそれすら無い。
暴力的にモンタージュされた映像の断片も、「気狂いピエロ」の前例があるので、どこまで真に受けるべきか分からず、ただただ戸惑うしかない。
物語の「始め、中間、終わり」について順番はどうすべきか知らぬとのたまうゴダール御大の言葉を忘れずにはいられぬ僕なので、もはや何がどうなのか分からなくなっている自分がいる。
「我々は手で物を考えるのだ」で始まり、西欧とアラブ世界の関係を描き(国籍関係ないアーカイブ映像の引用によって)、終着点は「希望は生き続ける」である。
はい。