イメージの本の作品情報・感想・評価・動画配信

「イメージの本」に投稿された感想・評価

ジャン・リュック・ゴダールが、引用とコラージュ(切り抜き)を極限まで追求して、前作「Adieu au Langage(さらば、愛の言葉を)」でテーマとした"言葉"と対比するものとしての"イメージ"をパッチワーク的に綴った哲学的作品。
原題: Le Livre d'image 

ゴダールが「私たちに未来を語るのは“アーカイヴ”である」として、古今東西のさまざまな映画や絵画、文章から引用した無数の断片を巧みにコラージュしながら、暴力、戦争、不和などが支配する現代世界を綴った全5章の物語からなり、ゴダール自らがナレーションを担当している。
子どもたちや美しい海辺の映像など新たに撮り下ろしたものもあるようだが、映画のアーカイブでほぼ全て構成されている。
(5章)
1 リメイク
2 ペテルベルク夜話
3 線路の間の花々は旅の迷い風に揺れて
4 法の精神
5 中央地帯

「戦争は世界の法則であり、戦争は神聖だ」
「"書物の宗教"が我々の社会を築き、その文書は神聖化された。立法の石板、十戒、五書(トーラー)の巻物、聖書、コーランなどだ。必要だったのは、映像(イメージ)の書」
「たとえ、何ひとつ望みどおりにならなくても、希望は生き続ける」

ヌーベル・バーグ時代から新たな映像表現を追求してきたゴダールの現時点での到達点。
毛沢東を信奉し商業映画から遠ざかっていた時代を経て作られた(最近の)彼の作品も、作家性を重視する地元フランスでの評価は絶対的。
流れる映像・音響の構成の独特さが相乗して、語りかけてくる言葉と意味がその場では理解できていても、結局最後は疑問がいっぱい
ゴダールさんの、名作と言われる作品がことごとく苦手で、ヌーヴェルバーグを避けるようになってしまったきっかけの人でして、、。
しばらくずっと避けていたのですが、ジャケと裏側からなんか違いを感じていて気になっていました。ふと思い出し手に取った。

正直はじまりの方では、既にゴダールさん苦手意識からの偏見もあって、は?って思ったり、大嫌いなソドムの市が出てきた時はオエッってなったり、、。

だがしかし、、、おみそれいたしました。
ゴダールさんて、そっち側の人間だったんですね。意外でした。
途中知らぬ間に一滴流れたわ。

80歳を当に越えた人間の尖り方ですか、、?
今の技術で考えるとそんな驚く事はしていないし、旧式の手法感が強い。ごちゃごちゃだけどある程度の一貫性を保たれている。
そしてずっと同じようなテンポで同じような手法で時間は進んでいくが、決してボケ〜っと観れるような生易しさは皆無。

見直したなんて言い方は失礼ですね。
敬礼!


立て続けに自分にとって良い作品を拝見出来て良い1日になりました🙏
Cinemari

Cinemariの感想・評価

3.4
ジャン=リュック・ゴダール監督作品。
他の作品のシーンや会話のコラージュで仕立てた映像にゴダールのナレーション。高尚なサブリミナル映像を観ているようだった。紛争や戦争への提起として芸術がなし得る可能性をゴダールが「伝える」作品。

私たちに未来を語るのは"アーカイヴ"である
(ジャン=リュック・ゴダール)

コロナで続々芸術が閉ざされてゆく今、アーカイヴがなくなる危機を感じる。心の安寧に一役買うのはいったい何なんだろう?

さて。DVDには特典映像で海外盤と日本盤の予告が入ってる。日本盤はやたら「ゴダール!アート!」みたいに煽るし、作品のポイントになる言葉を全部言っちゃって、作り手のドヤ感しかない。これから観るなら本編観てからぜひどうぞ。ずっこけるぞ!!!
ふじか

ふじかの感想・評価

3.5
だらだら見る分にはいいけど、劇場で見たので長すぎて死ぬかと思った
永遠に終わらなかった
けーり

けーりの感想・評価

4.0
下の人の感想を見ていろいろなことを受け取ってるんだな、みんな違う意見で、とにかくもっと元気な時に見ないとって思った。自分の中のものが吸い上げられる感じがした。もう一度みる
実験と実践を同時に成立させるとしたら、この映画みたく引用という方法しかない。それは読むという行為を問い直すことでもある。とにかく驚きの作品です。
qwerty6

qwerty6の感想・評価

4.1
Mieczyslaw Wieinberg(1919-96)
《Piano Quintet, Op.18》

Bach
《Das Wohltemperierte Klavier 1 Teil
Praeludium 1 BWV846》

Tchaikovsky
《Concerto for Violin and Orchestra in D major, Op.35》

Shostakovich-like
Symphony
《No.2 in B major, Op.14》
《No.6 in B minor, Op.54》
《No.8 in C minor, Op.65》
《No.10 in E minor, Op.93》
《No.11 in G minor, Op.103》
《No.12 in D minor, Op.112》
(in major=No.2/3/7/9/15)
EnCeTempLa

EnCeTempLaの感想・評価

4.8
知的で哲学的で難解な言葉の氾濫。色彩的な映像。斬新な音響設計。とにかく魅せる。
3786

3786の感想・評価

3.2
行きの電車で「女は女である」を観ていたから良かった。理解力が乏しい僕からしたら全く分からない。多分中盤30分寝た、、、僕にとってドキュメンタリーは劇場向きじゃないのかもな。

それでも、ナレーションも兼ねている晩年のジャン=リュック・ゴダールの貴重な思想は十分に感じられた。編集は雑だが、映画の抜粋のような映像からは終始ゴダール臭を感じた。全ての映画監督はゴダールを愛し、ゴダールは全ての映画監督を愛している、そんな気がした。

画角という概念を飛び越え、1つの抜粋映像の中で何度もサイズを変えているのに違和感が感じられない。素晴らしい。またナレーションは劇場のあらゆる位置から聞こえ、内容は別にして、最高の映画体験だった。これは劇場で観るべき。
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