『#ドッグマン』試写にて鑑賞。
離れて暮らす娘と犬をこよなく愛し、イタリアの寂れた田舎町でドッグサロン『DOGMAN』を経営するマルチェロ。
コミュニティ仲間との食事やサッカー、時たま会える娘との貧しいながらも穏やかな何気ない日々は、ある日突然終焉を迎える。
ジャイアンな悪友シモーネの暴力に搾取による支配から頼み事を断れず、仲間内での信用も無くし裏切られた彼に残された路に残るものとは…
犬のようには上手く行かない懐柔策と不条理な世界を炙り出す怪作。
1980年代イタリアで実際に起きた事件をベースにしたと聞いて更に戦慄。
【大切な人に良いところを見せたい。仲間でいたい。】という誰しも思う日常に潜む、突如として訪れる闇。
マルチェロ役のマルチェロ・フォンテの精神的に徐々に追い詰められていく表情姿が自然すぎて鬼気迫るものがあった。
(注)犬は一匹も死にません！
但し、動物ほのぼの系と思って観てしまうとそのギャップに面喰らうかもなので注意が必要。
