ともぞう

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたのともぞうのレビュー・感想・評価

3.2
ハーツビートラウドは動悸。
音楽をやってる人には楽しめる映画。良い映画には違いないが、娘を持つ父親という立場で見ると自分の夢を娘に押し付けるようで共感しにくかった。娘が医大に合格しようと猛勉強してるのに「バンドしようぜ!」と邪魔するのは理解できず。でも、エンディングのサムの声は改めて痺れ、最後まで聞いてしまった。

〈あらすじ〉
ニューヨーク、ブルックリンの海辺の小さな街、レッドフックで、元バンドマンのフランク・フィッシャー(ニック・オファーマン)はレコードショップを17年に渡り営んでいる。妻の事故死によりシングルファーザーとなったフランクは、娘サム(カーシー・クレモンズ)を一人で育ててきた。そのサムはLAの医大へ通うことが決まっている。娘の進学後の生計を立てるにはレコードショップは赤字続きのため、フランクは店の貸主で友人のレスリー(トニ・コレット)に、夏の終わりに閉店することを告げる。旧友デイヴ(テッド・ダンソン)が経営するバーに行ったり、年老いて痴呆症の母親マリアンヌ(ブライス・ダナー)の面倒を見たりするだけで、フランクの人生は明るいものではなかった。ある夜、フランクは勉強中のサムをセッションに誘う。サムは書きかけの歌詞を引っ張り出し、二人で夜通し曲をレコーディングする。翌日、サムは、「私たちはバンドじゃないわよ(We’re not a band!)」と告げるが、娘の才能に感心したフランクは、一緒に作った曲を“We’re Not a Band.”というバンド名でSpotifyにアップロードしていた。その曲はSpotifyで人気の曲を集めた“New Indie Mix”にリストインされ、たくさんの人の耳に届く。フランクは急に未来の扉が開かれた気分になるが、サムには出会ったばかりの恋人ローズ(サッシャ・レイン)との関係や進学予定の医学部など、向き合わなければならない問題が山積みで、音楽で人生の冒険を始めることなど不可能に思えた。夏の終わりに近づき、大学がもうすぐ始まろうとするなか、二人は人生の決断を迫られる…。
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