JunichiOoya

性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々のJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

2.5
映画が伝えてくれた情報にはとても感謝。素敵でした。
ただメインで語られる漫画家については最後までその人の側に立てなかった。海に泳ぎに行く「兄ちゃん」とは是非とも友達になりたいのだけれど。
仲間というか身内というか内輪というか、皆が集まる飲み屋で漫画家は激昂します。店の子が何気なく客の腰に跨って座ったことで。この激昂は当然なのだけれど、何故カメラはこの時店の子のアップに向かわないのか? 店の子の「声」を拾わないのか? そしてヘラヘラと場を収めようとする店長をカメラで追いつめないのか?
別シーンで、漫画家がかつて結婚していた相方の男性の肉声も是非とも聞きたかった。
監督さんは映画化以前から登場人物たちととても仲が良かったんだと思う、それは十分伝わった。でも私(達)が見たい知りたいのは、その仲の良さだけじゃあない。
映画の冒頭近くに部屋の壁に掛かったスケボーが登場する。もちろんそれはラストシーンに引き継がれて行くわけだけど、二人とも結構下手、というか乗り慣れてない。その上彼らが滑る川堤の先には橋が架かってて潜れるスペースはない、行き止まり。
映画の流れからすると、あそこは逆走する方が良かったように思う。スケボーシチュエーションそのものが「演出」だったということはないよね?
少し残念な映画でした。
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