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ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫び

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ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫びの作品紹介

ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫びのあらすじ

ドキュメンタリーは、今から遡ること24年前にブルースが、アイアン・メイデンを脱退した後の1994年。当時戦時下だったボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の首都サラエボにて、自らのバンド:スカンクワークスを引き連れてライヴを敢行。その模様を撮影した。ブルースのインタビューは勿論のこと、当時激化する内戦のサラエボで、ライヴを行うために奔走したスタッフの証言や当時の映像を交えて、なぜそんな情勢の中、ブルースはなぜサラエボに向かったのか?サラエボの情勢はどうだったか?当時のブルースの動向を振り返る。

ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫びの監督

ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫びの出演者

原題
Scream for Me Sarajevo
製作年
2017年
製作国
イギリス
上映時間
96分
ジャンル
ドキュメンタリー

『ブルース・ディッキンソン(アイアン・メイデン) サラエボの叫び』に投稿された感想・評価

我々が知る戦争とはなんだろうか

インターネットを使えば、その発端となった出来事、経緯、被害、ありとあらゆる情報を得る事ができる

しかしこの映画を観て、自分が知るボスニアの内戦は、整えられた言葉でしかなかったと思い知った

普段当たり前のように使っているものがなくなった時、他国が侵略してきたと報道された時、はたして戦争が始まったと思えるだろうか

愛する弟が血まみれで倒れているのを見た時、自分にとって本当の意味での紛争が始まったと語った青年の言葉が印象に残った

1994年、ブルース達がサラエボで行ったライブには、大きな意味があった

とんとん拍子で決まった話だったそうだが、実際に現地で彼らを待ち受けていたのはまさに映画のように困難な状況だったと言える

用意されているはずの交通手段は絶たれ、ビザは発行されず、国連からは帰れと言われる始末

当時のボスニアの状況を考えれば当然といえば当然だろう

現地で起こりうるあらゆる可能性、危険を説明され、それでもライブを敢行したバンドとスタッフを心より尊敬する

「この映画は俺の映画でも、俺のバンドの映画でもない。サラエボの人達が作った、サラエボの人達の映画だ」
取材の際、ブルースはそう言ったそうだ
彼の真意はまさに映画を観れば伝わってくる

実際この映画には、ブルース達が行ったライブの映像はほとんど使われておらず、大半が当時を知る人々の言葉で構成されている

しかし矛盾するようだが、ブルースとバンドがいなければ、この映画は成り立たなかっただろう
それは、このライブに訪れた人達、関わった人達が抱く彼らへの感情からも見てとれる

この紛争が彼らから奪った日常、心に残したものとは対照的に、このたった1日のライブが取り戻したものには計り知れない価値があるはずだ

「叫べサラエボ!」
映画はステージで放たれたこの言葉で幕を閉じる

戦争の愚かさ、音楽の持つ「何かを変えられるかもしれないと思わせてくれる力」を感じられる素晴らしいドキュメンタリー映画だった
強烈な映画だった。
もう3週間以上前に見たのに、今思い出しながらこうして書いていても涙があふれてくる。
実はこの映画、ブルース・ディッキンソンソロのトリビュートなんていう超ニッチ分野のバンドメンバーと共に見に行ったのだけど、終わった後全員言葉を失い、
「ライブ1週間にこんなものを見て、どんな顔でこれらの曲を弾けばいいのか分からない…」
と動揺してしまった。

空港について、国連のヘリが迎えに来てなかったら、普通は帰る。
待ちぼうけ食らってる間、どれだけ危険な地域かの説明も受けて。
でも、そこで帰らないどころか
「OK、ここからは自力でサラエボまで行く」と決めて、その方法を探し、いつ狙撃されるか分からないトラックの荷台に隠れるように乗り込んだ。
それがブルース・ディッキンソン。
彼は世界的ヘヴィメタルバンドのボーカルでありながら、ジェット旅客機のパイロットであり、航空機格納会社の社長であり、ビールブランドのプロデューサーで、フェンシングの名手で、小説家でもあり、ラジオのDJをしていた事もあり、戦車だって乗れる。
そして、舌ガンという病を乗り越えた癌サバイバーでもある。
一人で何人分もの人生を歩むブルースにはいつだって驚かされるが、それは彼が「行動する人」だからなのだと、この映画を見て改めて思い知った。
それにしたって、常人とは行動のレベルの桁が違うけれど…。

「行動しろ、まず人を感動させてみろ、そうすれば状況は変わる」
「リスクのない人生なんて死んでいるのと同じだ」
彼のその言葉の重みと説得力にただ震える。
戦争の前で音楽は無力かなのか?という命題は、
とても答えは一朝一夕では出せないし、平和な国でぬくぬくと暮らしている私たちが語ったところで陳腐になってしまうけど…
でも確かなのは、その時の瞬間は彼らは紛争のことを忘れ、「普通」の人たちでいられたということ。
ブルースとそのバンドが危険を顧みずやり遂げた事が、どれほど彼らにとって大きな意味があったのか。
その当時のライブを見たサラエボの人たちの感想が物語っている。

東京ではたった1週間限定の上映だったが、あまりにももったない。
メタルやメイデンファンのみならず、もっと多くの人に知ってほしいと心から思った。
悲劇のサラエボで人々の心に光を灯したロックスターがいた事実を。
勿論、自分はメイデン大好きなので、下駄を履かせてる部分あるかもだけど、掛け値なしに素晴らしい戦場ドキュメンタリー。
平穏な日本で暮らせてることに感謝しかなくなる。

少しでも興味があるみんなには、この1週間で是非見て欲しい。特に若いヒトに‼︎