みゆきち

⼗年 Ten Years Japanのみゆきちのネタバレレビュー・内容・結末

⼗年 Ten Years Japan(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

自国の10年後の社会、⼈間を描く国際共同プロジェクトの日本版らしいですね。10年後の未来はどんなかな?と若い人が作ってると言うだけで期待をしてみたのですが、予想を裏切り全部暗いよ…。
自国の問題意識を出発点にってあらすじにかいてて、そりゃ問題意識が出発点なら元々は良くないんだろうけど、10年後ほぼ改善されたり良かったねって感じになってない作品に感じたよ…。全体的にしんどかったな…。子供も「いたずら同盟」から一緒に見始めたけど、最後の作品はなにか思うことがあったみたいだった。

PLAN75
安楽死制度を取り入れる社会なんだけど、その安楽死も流れ作業で全然寄り添ってもらえてなくて辛い。将来辛い悲しい未来しか見えなくて、そんな中で子育て出来るかなぁ…。若いうちは良いけど年を重ねていくとそのあとはもうそれしかないって…

いたずら同盟
これは最後はその地域から外れたってことなのかな。そして逃げる?
いづれにせよ、あんな自分で考えるのではなく大人に決められた道徳心で育つってしんどいよな…。

DATA
今だって人のプライバシーを見ちゃダメってところあるけど、デジタル遺産相続でデータを覗き見。そっとしておいてほしいところもあるやん…。死んだからって自由に相続しないでほしいよ、プライバシーは。

その空気は見えない
かごの中の世界しか知らないと外が興味あるよね。だけど、外の怖さもきちんと知らせず情報を閉ざしたままも良くないよね。っていうか、外に出た彼女の通り道の景色からみたら、彼女のいてる場所は原発をイメージしてない?つまり彼女こそ汚染されてるの??ううーん難しかった。

美しい国
主人公はバトンを受け取ったように見えたけど、よくわかってなかったよね。最後に徴兵されてるのを知って、やっと現実味帯びる。若い子を戦争に送り出して何が美しい国だよってその通りだよ…。これはでもなんか一番身近に感じたね。
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