tottsun

天国でまた会おうのtottsunのレビュー・感想・評価

天国でまた会おう(2017年製作の映画)
4.2
「天国でまた会おう」
彼は美しい鳥になれたのかな?
1918年、御曹司のエドゥアール(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)は、戦場で生き埋めにされたアルベール(アルベール・デュポンテル)を助け出した際、顔に大けがをしてしまう。戦後パリに戻った二人は、戦没者をたたえる一方で戻ってきた兵士には冷淡な世間を目の当たりにする。戦争で何もかも失った二人は人生を取り戻すため、国を相手に前代未聞の詐欺を企てる。
戦争映画は苦手分野のため最初見るか戸惑いましたがエドゥアールの繊細な心を映す仮面に魅力を感じて鑑賞しました。
戦争のシーンは残酷さを感じながらも私が苦手な要素をなるべく排除してでも鑑賞者に戦争の愚かさを描いてくれて心が痛みました。
その後戦争は終わり…世の中は金の亡者と少しでも生きながらえようとする貧困層とはっきり分かれてしまう。
それでもエドゥアールは次第に美の心を取り戻し自分の気持ちを様々なこと仮面を通して表現していく。
この仮面がなかなか素晴らしくてシュールさの中に美を感じるような色々な表情を見せてくれます。
馬の被り物のインパクトはすごかった!
クジャクの仮面は全てを超越してて本当に美しかったです。
彼の声として通訳のような役割をするルイーズも可愛らしかったです。
エドゥアールを演じているナウエルペレスビスカヤールの瞳は本当に綺麗なブルーて画面越しでも彼の瞳に映し出される感情がこっちにも伝わってきました。
約2時間で駆け足に色々なことが起きて悲喜交々感情を動かされましたが最後アルベールが幸せになれたのならよかったと思います。
音楽も印象的で昔ながらのような懐かしさがあって良かったです。
本当に観て良かったと思えた作品でした。
私的には☆☆☆☆.2かな。
tottsun

tottsun