ナツミオ

天国でまた会おうのナツミオのレビュー・感想・評価

天国でまた会おう(2017年製作の映画)
3.8
WOWOW録画鑑賞

第一次世界大戦直後のフランスを舞台に2人の戦友が大規模詐欺事件を起こすクライム・ドラマ作品

面白かった‼️

第49回セザール賞13部門ノミネート、監督賞・脚色賞他5部門受賞

2017年仏作品
監督・脚本・主演 アルベール・デュポンテル
原作・脚本 ピエール・ルメートル『天国でまた会おう』
(大ベストセラー『その女アレックス』の著者)

出演
ナウエル・ペレス・ビスカヤール
ロラン・ラフィット ニエル・アレストリュプ エミリー・ドゥケンヌ メアリー・ティエリー

第一次世界大戦末期の西部戦線。
敵の攻撃で生き埋めになったアルベール(デュボンテル)を助けた戦友エデュアール(ビスカヤール)は直後に受けた爆弾で顔の下半分と声を失い終戦で帰国する。
アルベールはエデュアールの介護の為、貧しい暮らし。そこへエデュアールの声を代弁する不思議な少女が現れ3人の生活が始まる。

良家の子息で画家志望のエデュアールは実家の父と折り合いが悪く会おうとしない為、戦死者と入れ替わりエデュアールは戦死したことになる。
戦後の世間は戦死者は讃え、戦傷者には冷たい風潮の中、エデュアールはある事を提案する。
それは国を相手に大規模な詐欺を行おうというものであった・・・

最初の塹壕戦から突撃するシーンは迫力ある。
好戦的な上官の犯罪を知った為、生き埋めになる所や、エデュアールの顔面を負傷するシーンは、見えにくいアングルで撮られており、グロ描写は少ない。

エデュアールは自分の顔を隠す仮面を作り出し芸術家の才能が開花し、色々な仮面が出てくるところが面白く、不思議な少女との交流も微笑ましい。

いかに詐欺を計画し実行していくのか?
最後の親子の対面シーンや、憲兵隊の取り調べシーンと最初の戦闘シーンが繋がるところは胸熱‼️

期待無しで観たのですが、
いい作品でした!

原作者ルメートルの『その女アレックス』は名前は知っていたが、未読なので読みたくなった。
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