ニューランド

はかな(儚)き道のニューランドのレビュー・感想・評価

はかな(儚)き道(2016年製作の映画)
4.4
下高井戸シネマはスクリーンに難があるのか、色のノリが極めて薄くなってしまい、前観て感激した映画を再見する所てはないと改めて思う。今のプログラムは梅本さんの息子さんが中心になって、他所とはひと味違うものとして異色を放ってるらしいが、そういった根本の所から改善して欲しいと思う。
偶々最近今世紀は未だ観てないカウリスマキについて思うところあったので(「何故カウリスマキを敬遠するのか」)、顔の向きの動かなさ、表情の変化のなさ、そこからポツリポツリ含蓄感じる言葉、と思わず類似を感じてしまったが、それより驚いたのは、作者の言葉を渋谷さんが紹介した時、これは数十年に渡る話だが、役者の更けメイク等の常套手続きは無視してる、ということだった。なるほど、ギリシャのEU参加から始まり、現1989年等の言葉も聞こえた、息子や娘役だけが、成人した姿になってるらしい。ブレッソンやカウリスマキを越えて、極められたカットに人や身体の部位が嵌め込まれ、そこから決定深い要素が敷き詰め行く力と透明を重ねてく作。パンやフォローや縦め重ねカットも、時に無理なく入ってくる。しかし、先の2人より依り厳密な語り·積みの映画なのだ。【未完】
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