このレビューはネタバレを含みます
とある義兄弟の逃走劇。
兄は借金取りに、弟は謎の追跡者に追われている(といっても、弟の方には追跡者に追われているという自覚なし)。
予想をはるかに超える内容でした。もっとSFチックな話かと思ったら全然そんなことない。弟が見つけた武器が、現代の技術では作れない代物で、威力もすさまじいのだが、本格的に使用するのは終盤なので、物語のメインはほとんど義兄弟が逃げる話。
で、弟が見つけた武器には追跡機能がついていて、使用した場所が分かる仕組みになっており、謎の追跡者はそれを頼りに弟を追うのだが、ハイテク技術を持っている割に普通にバイクで追跡。結局、先に義兄弟見つけたのは借金取り。
で、ラストバトルの舞台は警察署なのだが、ここにいる警官たちが頭に来るほど無能。借金取りたちにあっさりと全滅させられる。いやいや、相手はターミネーターじゃないんやで。
で、ようやく追いついた追跡者たちが「ザ・ワールド」繰り出して時を止め、弟君にとんでもない話をし始める。
いや、いやいやいやいやいやいやいやいや、唐突すぎやしませんか? 弟君ならずとも、こっちもポカーンですわ。
何かSF超大作が本来あって、本作がそれのいわゆる『エピソード0』的な位置付けの前日譚だというならまだ納得できるけど、そうでもないみたいなので、いろいろ中途半端感が否めない。