イラク戦争の真実を追った、
実在した記者たちの物語。
この逃げ場のないシリアスな雰囲気のなか、
ウディ・ハレルソンの存在に救われる。
政府関係者が偽の情報を流してしまったら、
民衆はいったい何を信じれば良いのだろう。
一国を我がものにしたいという小さな支配欲で、
どれだけの犠牲者が生まれたことだろう。
考えれば考えるほど憤りは消えないし、
やりきれない感情も募るばかりだ。
アメリカでこれだけ操作されているのだから、
日本などその比ではないだろう。
いったい何が真実で何が偽りなのか、
我々自身が見定める「眼」を持ち続けなければならない。