とことんクソみたいなの観たいなと思って観ました。需要には合ってました。最初に言いますけどこれは映画じゃありません。
フェミニスト的な人たちがすごく苦手な私でさえも、女性軽視ってのは本当にこういうことを言うんだと思うよ…(笑)ってなってしまった。ドラマ版のときからずーっと感じ悪いなあと思ってたけど、劇場版はもっと感じ悪くてもはや笑った。たぶんそこらの乙女ゲーの方が余程ヒロインを人扱いしてると思うよ。
まあそれに対してずっとかのんちゃんが戦い続けてるからバランスとれてるとこはあるけど
かのんちゃんのことをきちんと人間として見てくれる人間がほとんどいなくて、ずーっとモノ扱いされて置き去りにされてるのがめちゃめちゃ嫌(笑)でも、その感じ悪さをここまで大っぴらに出してやり切れるのはさすがLDH。振り切り方は好きだ。どこにも誰にも配慮してなすぎて笑う。
それなのにかのんちゃんの存在があるおかげで、物語の作り自体への自嘲的なスタンスは垣間見えてくるのが面白い。
伝説の王子選手権に関しては、何回説明されても脳が理解するのを放棄する。とにかく分からない。何を言ってるんだこいつらは…(笑)と思っちゃう。
ホントさぁ、キミらずーっと何やってんの!?!?!?!?!?
とにかく京極竜の存在だけが救い。竜だけが最初から本当のかのんちゃんを見てあげてたと思うんだけどなあ。絶対に竜とくっつくのが1番幸せになれる道だよ。
あと結城先生もあまりに訳が分からなすぎて好き。なんであんなずーっと訳分からん存在なんだろう。町田啓太、、あんなに顔がいいのにあんなに気持ち悪いの本当になんでなんだろう。訳分からん………………。
あと、主演の片寄涼太くんはちっともカッコ良さが分からないからもうよく分からない。
観たのに内容がなんにも入ってこないうえに覚えてない。キング・クリムゾンにスタンド攻撃仕掛けられたのかな???「プリレジェを観た」という結果だけが残った………………そういうことなのか……………………分からない。
あと、付き合ってもいない別に好きでもない男からのいきなりの許可もしてないキスなんて暴力よホンマ。やめてくれや。
でもまぁ、かのんちゃんの物語として観たら良いかなあ。
かのんちゃんの「妄想押し付けるのやめてもらえます?」の精神は色んな人に当てはまると思うしマジでそれだけは何より自分に刺さりまくった。
人に対する期待という名の妄想ほど恐ろしいものはない。
裏切られたと思うのは、それだけ相手に勝手な妄想を押し付けていたということ。
自分はいつも、加害者だ。
好きな相手に王子様という呪縛をかけてしまっていた自分自身をも恥じて押さえつけて傷つけて、好きな相手からも同じことをされて、虚勢を張って全てを拒絶してきたかのんちゃんが、好きな人と一緒にいる自分を愛せるようになる物語としてなら、観れる。かな。どうだろう。分かんないなあ。
もう分かんないな。
ドリーさんが最後に出てきたのはやっぱ爆笑しちゃったな。ドリーさん面白すぎる。存在が。
とりあえずキミらは土建屋とホストで戦っといてください。