アイデア勝負一点突破の作品だが、
よくぞ最後まで走り切った!
と喝采をあげたい。
物語全てをPCのデスクトップ上で進めていく奇抜さが強調されがちだけど、観客をミスリードさせる仕掛け、点と点が繋がって行く謎解き要素などかしっかりと組み込まれているので、上質なミステリー作品になっているのも素晴らしい。
また、この作品を通してデジタルデバイスの進化の変遷や、SNS時代に生きる人間たちのリアルとバーチャルにおける二面性などが垣間見えるのも面白い。繋がっているようで実は繋がっていない今時の人間関係の描き方も風刺が効いてて良かった。
ソニー・ピクチャーズ作品なので、てっきりSONY製品がわんさか出てくると思いきや、主人公はアップル製品のヘビーユーザーなのもクスッとしてしまった。
つい最近、iPhoneユーザーからアンドロイドユーザーにチェンジした自分的には、この作品見て「またiPhoneに戻ろうかなー」なんて思ったりもして:)