marimo

スマホを落としただけなのにのmarimoのレビュー・感想・評価

3.4
会社のBBQの帰りにiPhoneを落とした。
酔ってはいたが、記憶は残ってる。
川崎で南武線に乗り換える時、google mapで電車時刻を調べた。その時点では手元にあったはず。
気づいたのは自分の駅に着いた時、LINEを見ようとしたがポケットにもカバンにもiPhoneが無かった。
AppleWatchを確認するとペアリングが外れていた。
電車におき忘れたのか。。。

自宅に戻ってMacBookでiPhoneの追跡をおこなう。電源が落ちてないといいが。
iPhoneのマーカーは川崎駅で止まっていた。
誰かに持っていかれる事もなく所在が分かった事に安心する。
おそらく電車の時刻を調べた際にカバンに入れようとして落としてしまったのだろう。
ただJRに電話をしようとするが、手元にiPhoneは無い。連絡を取る術はない。
翌朝、川崎駅に向かい事無きを得たのである。

。。。と、まぁ私のスマホは無事だったし、そもそも誰も狙いませんけど。基本パスワードロックさえしておけば、他人にスマホを開かれる事なんてありません。

それは、本作でも同様です。
SNSから持ち主の誕生日を割り出してパスワード解除する様子は映像的にも分かりやすくて、注意喚起としても良いかと。

ただ解除されてしまえば最後。抜かれ放題です。
更にSNSのパスワードとかもね。
今回は端末をご本人に返却しているのでフィッシングサイト使ってな感じですが、端末さえ手元にあればもっと簡単に特定出来る。(これは先日観た「search/サーチ」がすごく具体的に描いている)
別にiPhoneをハッキングなんか出来なくても、端末パスワードさえ解除できればあとはどうとでもなる。

と、ITリテラシー養いましょう的な啓発要素を盛り込んだお話展開なのですが、途中からサスペンス要素強目で毛色が変わっていきます。
最終的には、北川景子演じるアサミンの秘密の件とかで、きっかけはスマホを落とした事かもだけど、もはやそれ以上に色々ありすぎて、スマホどうでもよくね?って感じです。

でも、予想外に楽しめちゃいました

犯人の「〇〇 〇」君の豹変ぶりとかはリングの中田監督らしいホラーテイストも相まって凄く良かったし。

残念なところは「ソーシャルブック」という架空のSNSサイト。フィクション丸出しなんだよね。
「search/サーチ」では、google,twitter,Facebook,FaceTimeなど全て実名で登場。端末もwindowsXP,MacBook,iPhoneと全て実名。ここら辺が差が出ちゃうよね。がんばれ日本映画!!
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