りょう

The Witch/魔女のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

The Witch/魔女(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

友達の家で泊まりをした時に見た。あいにく深夜の4時とかだったので友達は爆睡していたが、私はこの作品のあまりの面白さに目が覚めていた。

この作品の醍醐味はなんといっても終盤にかけてのどんでん返しである。あれはまさに圧巻である。その後は無双しまくっておしまいという終わり方ではあるが、あのシーンはかなり高揚した。

それもこれも主人公を演じる女優キム・ダミの演技力があるからこそである。素人の私にあそこまで演技力で魅力させるとは、まさに魔女である。彼女の演技という魔法が無ければ、ここまで面白い作品にはならなかっただろう。この作品のお陰ですっかり、キム・ダミと敵役の男として出てきた俳優チェ・ウシクのファンである。

キム・ダミが完全に主人公をただの女の子にした。普通の生活を送る、少し田舎ぐらしの女の子。ちゃんと友達もいるし、学校にも通っている。敵に襲われた瞬間、無意識にその敵やっつけてしまった。だが、それは本当の彼女ではない。もう一人の彼女がやってのけたのだと。しかし彼女が1つ表情を変えれば今まで見てきた謎の力を秘めた女の子はどこにもいない。本当にどこにもいなくなってしまうのだ。

あると思っていたものが急になくなる。当たり前のものが急になくなる。こういう人だと思っていた人が急に豹変する。自分の考えが間違っていたまま過ごしていたというのはすごい恐怖が生じる気がする。

だいたい今私が見ているこの世界が本当に見たままの世界なのかは誰にもわからない。わかりたくもない。そういった気持ちにさせられた。
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