このレビューはネタバレを含みます
人は好きになれば追いかけるし、好かれて嫌な気はしないけど、執拗に追いかけられればおざなりにしたり、逃げたりする。テルちゃんがマモちゃんに対してする行動をマモちゃんはすみれさんにしていたり。
この子ヤバい!行き過ぎてる!と思う気持ちとこういう瞬間あるよな~って共感と、こういう恋の仕方は幸せになれないから、早く目を覚まして!っていうのと、こういうダメ男、現実にもいる!って色んな視点で見れる。
そして、葉子とマモちゃんが、テルちゃんとナカハラくんが重なる。
テルちゃんはもう少し自分を大切にしてほしいと思う。自分を大切に思えない限り、自分を真剣に思ってくれる人は現れないんじゃないかな。でもそれは周りからいくら言っても、自分で気づくほかに前に進む術はない。他人の事は気づけても自分のことになると全然気づけない。
依存し合う関係は結果的にどちらもダメになる。人は甘やかされればつけあがる生き物だし。
でも、そんな思いと裏腹に、
こんなに人を好きになれる純粋さも若さ故だったりするから、突っ走った恋愛をしてみてもいいのかなとも思う。
目を覚まして、自ら身を引いたナカハラくん、傷ついても、嘘をついてもそれでもそばにいるテルちゃん。選択はそれぞれ、愛し方もそれぞれ。
原作を読んだ後に映画を見たので、映画で余計な描写が足されてる感があった。幼い頃の自分が付け加えられてたけど必要なかったな。あと、葉子がマモちゃんにテルちゃんと離れてくれって話した描写とナカハラくんが葉子から離れた描写の入れ替え、葉子とテルちゃんの喧嘩シーンもいらない。
最後に、やっぱり岸井ゆきのさんはいい役者だ!そして、マモちゃん役にぴったりの成田凌さん。その他の配役もよかったです✨