こやち

永遠に僕のもののこやちのレビュー・感想・評価

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)
3.5
「みんなどうかしている。もっと自由に生きられるのに。」欲しい物は何でも盗む。いや、特に欲しい物があったのかどうか。人を殺すのに何のためらいもない。遊びで引き金を引くのと同じ。これを無垢と言っていいのか。美しい宝石もラモンも自分のもの。

原題は『EL Angel』エル・アンヘル。天使。犯罪に何の罪悪感も持たない天使。スリルを楽しむために犯罪を犯しているわけでもない。だって彼はスリルなんて感じてないから。サイコパスってよくわからないけれど、彼は何か欠如しているのは確かだろう。

ブロンドの巻毛、白ブリーフで幼児体型。17歳より幼く見えるのに傲慢にも見えるのは美少年のせいか。
ロレンソ・フィレをキャスティングした事が全てかもしれない。カルリートスを演じてる風にも見えない。彼そのものの魅力なのだろう。実在の犯罪者カルロス本人とあんまり似ていて、ロレンソ君の将来が心配になるレベル。

全編スペイン語。スペイン語の『朝日のあたる家』が聴けて嬉しい。
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