未見の「善き人のためのソナタ」をずっと観たいと思っていて、本作を見つけた時にそれと勘違い。ヘッドホン繋がりで(笑) こちらは片耳のインカム、警察の通報を受ける仕事だった。
「search/サーチ」と感覚が近い。事件は会議室でなく現場で起きてるんだ！と青島は行ったが、訳あって現場に出られないアスガーは、終始オペレーター室の中で通報システムを駆使して事件を解決しようと奮闘する。
以下、完全ネタバレ感想
本来視覚で楽しむ映画というものが、まるで本を読んでいるかのように、会話の向こうの画を想像させる。アスガーと共に事件に没頭し、その緊迫感がハンパない。
明日の裁判でめでたく現場に帰れるはずだった。アスガーが受けた電話の相手は被害者と思いきや実は加害者だった。そのミスに気づいた時に、今の自分が置かれている状況を120%理解したアスガー。イーベンがギリギリのところで保護されたことで、また同じ過ちを犯してしまうところだったアスガーも救われただろう。
個人的にはアスガーとマチルデの会話で(こりゃぁもしかして・・・)と感じたので、上記のオチにはさほど驚かなかったが、それでも内容には非常に満足。きっと元妻に掛けたのかなと思わせる最後の電話シーンの余韻もよかった。
