かえるのエリー

BLUE GIANTのかえるのエリーのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
3.9
原作ファンで本作も大好きな夫に激しく勧められていたがスルーしていた案件。久しぶりにまとまった時間が取れたので映画を観ようと、アマプラのマイリストを見ようと思ったのに、ホーム画面で早々に勧められたもんだから思わずポチリ。深層心理で気になってたのかな。

全く予備知識なく観たのだが、なんだ、主役はピアノじゃないか!



以下ネタバレ感想



いえいえ、主人公はサックスの宮本なのだけど、私は天才の宮本よりも、クールで高飛車だけど臆病で努力家な沢辺に共感してしまった。(見た目?それも否定しない・笑) だから神様、こんな試練酷いじゃないか! 事故からずっと泣きっぱなしで観た。2人きりになってしまった演奏、しかしゾーンに入った2人にとってそんな事はどうでもいい。玉田の魂のドラム、宮本の圧巻のサックスは、耳の肥えた客席を歓声でいっぱいにしていた。そしてアンコールでの沢辺の参加、ここで左手のみのピアノの伏線回収とは。

沢辺の声がカッコよく、声優さん誰だろう?ってエンドロールでビックリ、間宮だったんだ〜! そして山田裕貴に岡山天音とは、いやいやお見それしました。とはいえ真の主役は楽器パートの方々。私はジャスに疎いので上原ひろみしか知らないが、心を打つ渾身の演奏だった。

演奏シーンの映像は「ソウルフルワールド」を思い出す。そういえばアレもジャズがベースだったな。ストーリーは、特に前半は結構駆け足だったように感じた。原作はもっと描き込まれているのかな。海外編があるようなので、映画もそうなってほしい。