ハンコ課長

THE GUILTY/ギルティのハンコ課長のレビュー・感想・評価

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)
4.4
緊急コールセンターのワンシチュエーションのみで完結する凄い映画。それを飽きさせず最後まで魅せる演出は見事でした!

同じようなシチュエーションでまず思い浮かぶ映画は「コール 緊急通報司令室」だけど、あれは司令室飛び出して行くハリウッド展開があるし、
「オンザハイウエイ」なんかは車の中だけで完結する逆バージョンだし、比べられる映画は沢山あるけど、やっぱりこの映画が一番好きかな。

冒頭、一本の電話から徐々に事件の概要を洗い出して行く主人公のキレは見ていて痛快だ。勢いあまって隣の同僚に今までの非礼を謝ったりするのは人間臭くて良かった。

主人公の機転でこのまま順調に進むのかと思いきや、それが実は余計なことだったりして、徐々に真相が分かるにつれ、視聴者の心のモヤモヤは増して行く。
ハリウッドにありがちな傷を負った主人公が最後に快復してハッピーエンドなんてお気楽な展開ではなく、傷の部分ともう一度向き合って行くという真摯な姿勢に胸を打たれた。
ハンコ課長

ハンコ課長