サンヨンイチ

ロケットマンのサンヨンイチのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
3.6
エルトン・ジョンに関しては
知識が全くなく、
詳しい人なら笑える箇所、
興味深いシーンがあったかと思いますが
そこまでは入り込めず。
ボヘミアンラプソディほどストーリーにグッと心掴まれるほどではなかったです。

一方で、終始感情を鷲掴みにされたのは他でもないタロンエジャトン。
『キングスマン』の頃はコリン・ファースのイメージが強い感じがしてましたが
タロンがこんなにも役の振り幅がある演者とは思ってもみませんでした。
クレイジーな登場から一転、裏腹にシリアスな冒頭。
Saturday night's alrightから再びタロンが出てきますが
冒頭シーンでの老けこみ方、自暴自棄感とのギャップがすごい。

自由奔放で可能性と希望が無限大に広がる感じがワクワクする。
あんな軽快に喜劇的な動きのイメージがなかったので新鮮でした。
ある一人の天才の、独りの半生。
栄光の影に隠された苦悩と
挫折の底から見える微かな希望。

2時間終始、愛を求める孤独な人気者の話。
落ち着いてよかったね。