あや

ロケットマンのあやのレビュー・感想・評価

ロケットマン(2019年製作の映画)
4.8
書かせてください。
主演のタロンくんが来日したとき、ブルーカーペットに当選してしまい、まさかの最前列でサインを頂き、いっしょに写真まで撮ってもらいました、、
Hi guys~とにこにこしながら登場して時間がおすまでファンサをしてくれました。(あとちょっとバニラの香りがした)
なので、『ロケットマン』は「スクリーンの向こう側の最推しに会えたんだ、、」という事実を噛み締めて観ました。


タロンはトークショーや『Sing』でも美声を披露していたため、丸々2時間の尺のなかでずっと歌声が聴けるなんてファンにとっては幸せな映画だったと思う。
エルトンには似ていなくても、確かに似ている瞬間があって、はっとさせられた。

『ボヘミアン〜』と同じデクスター監督だからか、構成は似ているものの『ロケットマン』がミュージカル要素強めで楽しかった。(だからこそ似ている演出もあったけど)
ミュージカル調でも、本人のバックグラウンドがとても暗いためミュージカルの明るさがなんとなく空虚なものに感じるのも印象的だった。


音楽の神さまに愛されても親には愛されず、孤独を埋めるようにセックス・ドラッグに溺れ、派手なファッションで武装するエルトンのことを考えると心がきゅっとなった。
映画では描かれてないが、同世代で活躍していたミック・ジャガー、ボウイといった中性的な美しさをもつアーティストに対して自身の外見のコンプレックスを消すために過食に走ってしまったんだろうなと考えると切ない。
だからこそ、友情を超越して兄弟のような関係のバーニーとの出会いが唯一の救いだな、、とも思った。ジェイミーベルが出ていた『リトルダンサー』でエルトンは音楽監督を務めているけれど、そのバーニーをジェイミーが演じているのも感慨深い。

もう一回みたいな、、


小ネタ
・エルトンのすきっ歯を表現するためにタロンの前歯はマジックで線を引かれている
・トルバドールのネオンはタロンが持ち帰ってリビングに飾っているとのこと
あや

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